水切書房

女は毒、蜈蚣の如く肉を腫らす。 【収録内容】 本文PDF（縦書き1段組118頁/約4万字） 全文テキストデータ1種 各種画像データ103枚（イラスト素材・アイコンのカラーバリエーション含む） 【概要】 裁縫師の探索者は毒婦と噂される「蜈蚣夫人」の服を作る為に屋敷へ行く事になる。愛と屈辱、そして破滅の大正時代高ロストソロシナリオ。 二・三時間想定 永久ロストあり 【本作を手に取る前に】 本作はあらゆる女性に対し一種の感情を向けて制作されている。（ホラー作品の為、女性に対して気持ちの悪い表現もある）それは瞳の大きさや指の細さ、肌の色や足の長さ等に一定の基準を求めないものである。本作では人間の形から大きく離れた女性が登場するが、それはなんらかの現実的なメッセージを込めたモチーフではなく、神話生物として素敵であり、本作を制作する上で最も筆が進む造形であると判断した為だ。 導入で死亡する男性が探索者達に向かって強く直接的な暴言を吐くシーンが存在する。このシーンは見せ場の一つであり、彼の台詞もホラーにとって重要な恐怖・不快表現を書く上で最も適切であると判断した。 対人ゲームであるTRPGにおいて探索者の向こうには生身の人がいる。その人の心の準備が出来ていない内に、強い言葉を投げないで欲しいと現在の作者は考えている。その為冒頭シーンの判定と一部描写を編集し、読み物として成立する状態での試し読みを配布する事にした。本作の表現に対して不安があるプレイヤーはこれを読んで遊ぶかどうか判断して欲しいし、そうでないプレイヤーがセッションに参加した場合もキーパーから「導入に強い表現があります」と注意をしてほしい。 以降のシナリオ描写でこれより強く直接的な暴言の表現は発生しない。 本作のネタバレは試し読みからは抜いている導入部分の判定及び導入以降の全てのものとする。 【キーパーについて】 本作はキーパーがマレウス・モンストロルムを所持していることを前提として神話生物の一部のステータスを省略している。仮に持っていなくともプレイする上で特段問題はないが、より深く楽しみたいのであれば購入を検討していただければと思う。また大正時代のサプリメントであるクトゥルフと帝国は所持しておらずとも全く問題ないが、街や調度品をより詳細に描写したいのであれば所持しておくと良いだろう。 また本作は地の文に探索者の感情について言及する部分が多くある。プレイヤー及び探索者にそぐわない場合は現場に合わせて描写を改変する必要がある為、この様な事態にある程度慣れているものがキーパーを行うと安心だろう。 【プレイヤーの向き・不向きについて】 向いているプレイヤー ・物語性が強いシナリオが好き ・長い描写に耐えられる ・神話生物がしっかり絡んでいる話が好き ・大きくてキュートな女性が好き ・下半身が人でない女性が好き ・破滅する男が好き 不向きなプレイヤー ・探索よりストーリーが重視されているシナリオが苦手 ・長い描写に耐えられない ・神話生物との邂逅による探索者の精神破壊が苦手 ・シナリオの背景や謎はセッション中に全て明かされて欲しい ・神話生物に打ち勝ちたい ・屋敷内での自発的な探索が難しい 【探索者について】 必須条件・技能 富裕層を対象にした高級店の新人裁縫師、つまりはテーラー。 基本的に男性を想定しているが、プレイヤーの希望があれば女性でも構わない。 対人技能・裁縫技能を三〇から七〇％の間で取得（芸術もしくは制作として取得）。 本作は一九二〇年の出来事の為、テーラーになれそうな継続探索者がいたら転職しても構わない。転職した場合職業訓練を行ったとして裁縫技能を三〇％新規取得して構わない。継続の場合、対人技能は七〇％を超えていても構わない。